キャリアコンサルタントの試験に受からない

皆さん、キャリアコンサルタントという言葉を聞いたことはありますか?ここでは「キャリアコンサルタント 受からない」というテーマで勉強方法を中心にご紹介したいと思います。

具体的には、

1. キャリアコンサルタント試験の特色と難しさ
2. 国家資格キャリアコンサルタント
(1)試験団体が二つあるがどちらが合格しやすいか?
(2)キャリア協議会の試験について
① 学科試験
② 論述試験
③ ロールプレイ
(3)日本キャリア開発協会の試験について
3. 国家検定キャリアコンサルティング技能士2級
① 学科試験
② 論述試験
③ ロールプレイ 
4. 国家検定キャリアコンサルティング技能士1級
④ 学科試験
⑤ 論述試験
⑥ ロールプレイ 

について紹介していきたいと思います

1. キャリアコンサルタント試験の特色と難しさ

国家資格も国家検定も、学科試験と実技試験があります。学科試験では知識が問われます。
これに対して実技試験では基礎知識を前提としたスキルが問われます。つまり知識だけでは
合格できない試験であることが特色です。そして、以下の理由により、この試験が難しくなっ
ていると思われます。
・実技試験で求められるスキルは、実務での相談業務とは異なります。実務経験では身につかないもので、試験特有の「スキル」です。実務経験が豊富な方が、かえってそれが邪魔して
合格できないことがよくあります。
・過去問は、3回分公開されていますが、学科試験について正解も公開されています。一方
実技試験については正解や解答例が公開されていません。採点基準は公開されていますが抽象的過ぎて、普通の受験生にはどのように対応したらよいのか、方法論がわかない状況になっています。
・さらに国家資格では、受験団体が2つあり、実技試験の問題が異なります。しかも国家資格に受験資格を取得するため養成講座は、現在21の団体が実施しており、その内容も異なります。さらに養成講座では直接受験指導をしてはいけないことになっています。結局、養成講座の受講生は、試験のノウハウが分かりにくい状況にあるといえます。
このよう状況を踏まえ、勉強方法を以下、具体的に紹介します

2. 国家資格キャリアコンサルタント(合格率60%から70%で推移しています)

(1)試験団体が二つあるがどちらが合格しやすいか?
どのよう事情で同じ国家資格なのに試験団体が二つあるのか、詳しいことはわかりません。しかも、前述したように実技の試験問題が全く異なるのです。異常な状況です。結果的に一番困ってしまうのは、これからキャリアコンサルタントの資格を目指そうとする人たちです。不満と困惑の声をよく耳にします。「どちらの試験を受験すればよいのか?」という切なる訴えです。残念ながら明確な判断基準はありません。この異常な状態が一刻も早く解消されることを願うばかりです。

(2)キャリア協議会の試験について
① 学科試験(50問)(100点満点で70点以上合格)
まず過去問から出発しましょう。養成講座で使用しているテキストは、試験用にはでき
ていません。テキストを全部マスターしてから過去問を解くと、試験的には余分な勉強をすることになります。国家資格に移行してから統計や法律問題が増えました。しかも難化しています。特に統計は、勉強し始めるとキリがないです。過去問中心に勉強して難問は「捨てる」勇気も必要です。
② 実技試験(論述・ロールプレイ)(150点満点で90点以上合格)
ここで注意しなければならないことがあります。前述したように養成講座の中では「試験対策を行ってはならない」と厚生労働省からの指示があることです。ですので、養成講座を受講しても実務についての基礎力は身についても、それだけでは、試験対策としては不十分であるということです。各養成講座実施団体は、それぞれ独自の受験対策講座を用意しています。試験の合格をより確実にするためにも、試験対策講座を受講することをお勧めします。
<論述>
 第15回試験で出題の形式が大きく変わりました。逐語録ではなくなりました。スーパーバイザーに相談するための記録が出題されました。「見立て」の力を具体的に問われています。各団体の試験対策を受講することをお勧めします。
<ロールプレイ>
養成講座のロープレだけでは、練習量が不足しています。養成講座修了後、試験まで時間が
ありますので、受講生同士で練習しましょう。

(3)日本キャリア開発協会の試験について
前述したように実技の論述問題が、キャリア協議会の問題とは異なります。第15回の問題も
異なりました。従来通りの「経験代謝」を素材にした出題です。日本マンパワーの養成講座を受講されている方にとっては、馴染みの出題です。逆に他団体の養成講座受講生の方は、「経験代謝」について勉強が必要になります。注意しましょう。

3. 国家検定キャリアコンサルティング技能士2級(合格率は10%代で推移)

(1)学科試験(50問)(100点満点で70点以上合格)
学科の勉強は、標準レベルのキャリコン資格をお持ちのかであれば、過去問の3回分の検討
で合格点の70%は取れます。過去問が繰り返し出題されるからです。実務経験で受験される方は、標準レベルのキャリコンの基礎知識を身に着ける必要があります。国家資格の過去の検討が必要になります。問題を読んでわからないときは市販されている書籍で勉強することも必要になります。

(2)実技試験(合格点60%以上)
① 論述
過去問は3回分、公開されていますが、解答例は公開されていません。皆さん、方法論が分からず苦労されています。受験指導機関の利用をお勧めします。無理であれば合格者から情報収集することが良いでしょう。独学はお勧めできません。
② ロールプレイ
2級で一番大変なのは、ロープレです。3回分の問題は公開されていますが、それ以外は、採点基準が公開されているだけです。標準レベルのスキルでは、合格は難しいです。しかも、実務とは異なるい点が多いです。受験指導機関の受講をお勧めします。
 

4. 国家検定キャリアコンサルティング技能士1級(合格率は、数%の超難関試験)

(3)学科試験(50問)(合格点70%以上)
学科の勉強は、2級技能士であれば過去問の3回分の検討で合格点の70%は取れます。過去問が繰り返し出題されるからです。実務経験で受験される方は、標準レベルのキャリコンの基礎知識を身に着ける必要があるだけでなく、2級技能士の3回分の過去問の検討も必要になります。問題を読んでわからないときは市販されている書籍で勉強することも不可欠です。

(4)実技試験
③ 論述(2ケース120分)(合格点60%以上)
過去問は3回分、公開されていますが、解答例は公開されていません。皆さん、方法論が分からず苦労されています。受験指導機関の利用をお勧めします。無理であれば合格者から情報収集することが良いでしょう。独学はお勧めできません。
④ ロールプレイ(40分、ロープレ30分・口頭試問10分)(合格点60%以上)
スーパーバイザーとしてのロープレです。1級で一番大変なのは、ロープレです。3回分の問題は公開されていますが、それ以外は、採点基準が公開されているだけです。標準レベルのスキルでは、合格は難しいです。しかも、実務とは異なるい点が多いです。受験指導機関の受講をお勧めします。

いかがでしたか?キャリアコンサルタント試験の勉強方法について、おわかりいただけたでしょうか?
今後、ますます需要が増える資格だと思います。
ご興味ある方は、是非アジャイルキャリアまで、ご連絡下さい!